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短編集

第2章 ヤクザ × 学生

「ふぅ......」






重たい瞼を開けるとベッドに腰掛けて煙を吐く一人の男の姿。





「龍牙....さん....」



「ん、起きたかヒロ。腰は?」



「んんっ、平気....」





もそりと動くと腰にシタ後特有の鈍い痛みが走る。






それも気にせず後ろから広い背中に抱きつくとハラリと毛布がずれ落ち俺の全てが露わになる。




身体中に散りばめられた紅い独占欲の印。








紫色に変色した噛み跡。











「龍牙さん....足りない....」




「.......。」













その人から愛されているかどうか、手っ取り早く確認する方法は体を重ねること。

















僕を抱いてくれているうちは、大丈夫だ、龍牙さんは俺のことが好き。



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