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偽りの向こう側

第11章 嵐(ライン三日目~夜~)

「ごめん」
『謝る意味が分からない』

俺もミナミに謝る意味が分からない。

「ミナミを傷付けちゃったみたいで」
『自惚れるな(笑)』

冗談で返すミナミにホッとしたような
残念なような複雑な気持ちになった。

俺はいつの間にかミナミのひとつひとつの発言に
一喜一憂するようになっていた。

そこからは幼少の頃や学生の頃の話で
盛り上がった。

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