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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第11章 本條斗真の事情②

「晩飯の食いだめか?」
「そうです。ダメですか?」

性欲より食欲か。

「だったら晩飯一緒に食いに行こうか」
「えぇッ!いいんですか!」

社食に誘った時と同様の反応を示し
俺は些か拍子抜けした。

そう思ってしまうのは
俺に社長としての傲りがあるからだろう。

「さっき藤咲さんには面白いもの見せて
もらったから、そのお礼に」

真知子と理佳の面喰らった表情を思い出す。

「あぁ……あれ本心ですよ」

冗談なのか本気なのか。

いずれにしても今夜
藤咲遥香との食事が楽しみだ。

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