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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第19章 梶ケ谷秀吉の事情②

部屋に入った途端
遥香は僕の腰に手を回すと
唇を重ねてきた。

「抱いて……」

そして僕の胸に顔を埋めた。

僕は混乱した。

本條斗真に似せた格好悪い僕に
同情しているのか。

先程イタリアンレストランで飲んだ
ワインで酔ってしまったのか。

それとも……遥香も僕と同じ想いなのか。

「遥香……は……遥香は……ぼ……僕のこと……」

確かめたかった。

しかし初めてのことで声が震え上擦る。

「秀吉が好き……」

遥香も僕のことが好き。

そして初めて「秀吉」と名前で
呼んでくれた。

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