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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第22章 本條斗真の事情④

「あッ……あの……梶ケ谷さんとは……」
「いいんだ。知り合いかどうかだけの確認だ」

遥香と梶ケ谷がどういう関係にしろ
俺がとやかく言う筋合いは無い。

ただ……ここからは本條グループを守るため。

「それと……梶ケ谷には二度と会うな」
「え……」

遥香の表情が一瞬ほころんだ。

恐らく俺が男として嫉妬しているとでも
思ったのだろう。

「勘違いするな。社長命令だ」

突き放すようなきつい言い方だった。

しかし遥香は怯むことはなかった。

「梶ケ谷さんに最後に一度だけ会わせてください。
今後会えないことを直接会って話します」

遥香は凛とした姿勢で俺にそう言った。

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