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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第25章 水谷文乃の事情②

「一応伝えて起きますと本條社長も御存じの通り
本條グループ買収も私共の視野に入っております」
「そうですか。お手並み拝見といきたいところ
ですね」

遥香が弾かれたように立ち上がった。

「待ってください……秀吉は本條グループに
関わらないと約束してくれました……
だから私……」

勢いよく立ち上がったわりに
か細い声だった。

しかし本條斗真は遥香の発言の末尾に至るまで
聞き逃さなかった。

「だから私……の続きは?」

場が静まり返った。

遥香は立ち尽くした状態で困惑していた。

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