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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第25章 水谷文乃の事情②

「やっと二人きりになれたな」

意外だった。

本條斗真に手を引かれ抱き締められた。

「本條社長……?」

予期せぬことに驚きを隠せない。

「社長なんて呼ぶなよ……文乃……」

これは何事?

『文乃』と呼ばれた。

「と……斗真……」

斗真の腰に手を回し胸に顔を埋めた。

斗真の匂いがする。

「文乃……ありがとう」
「え……な……何が……」

斗真が更に強く私を抱き締める。

「遥香のこと忘れられそうだよ」

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