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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第32章 梶ケ谷秀吉の事情⑥

人生初となる無断外泊。

しょうがない。

これは神からの御告げだ。

正室である遥香ひとりを愛し続けることだけで
一生を終えてしまうのか。

それに甘んじてはならない。

秀吉たるもの
妾のひとりもいないでどうする。

「秀吉ぃ……もう一回したいなぁ……」

僕の胸に顔を埋め甘える理佳が愛しい。

「いいよ」

たった一晩で遥香とセックスした回数を超えた。

遥香は秘密の部屋で
亭主である僕の帰りを待っている。

秀吉たるもの
女のひとりも泣かせないでどうする。

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