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愛したカノジョは指名手配

第10章 佐伯翔太①

どういうことなのか検討も付かないが
曽我のこともカウンターに置かれた
一万円札のことも尋ねることが出来ずにいた。

アヤカの虚ろな表情が詮索されることを
拒んでいるようだった。

「帰るよ。精算して」
「帰らなくていいよ。まだビール残ってるし。
ゆっくりしていって」

アヤカはカウンター内の引き出しを開けると
鍵を俺に手渡した。

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