テキストサイズ

愛したカノジョは指名手配

第21章 桜庭淳平④

「塗り直すよ。今日の彩はピンクが似合いそう」

佐伯翔太と重なったであろう彩の唇に
親指で触れ拭った。

「彩……どこにも行くなよ。俺から離れるなよ」
「どこにも行かないよ。私には淳平だけだもん」

この言葉にすがるしかなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ