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愛したカノジョは指名手配

第25章 桜庭淳平⑤

そういえば……
佐伯はここまでの話を現在ではなく
過去のことのように話していた。

既にこの世に存在していないかのような
口調だった。

「だ……だって新聞には彩のことが……
写真だって……」
「そこは警察の手腕の見せどころです」

自殺した姉を彩だと偽ったのか。

「どうして警察がそんなことを……」
「俺が頼みました。遅かれ早かれ彩は警察に
捕まる。それならば一層のこと彩とお姉さんが
入れ替わった方が適していると……」

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