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愛したカノジョは指名手配

第28章 桜庭淳平⑥

だが……

「何の騒ぎ?」
「あ……編集長……」

40代半ばであろう女性が腕組をしながら
颯爽と現れた。

「こちらの方がタウン誌の発送先を教えて
ほしいと申していまして……」

編集長と呼ばれた女性は俺の頭から脚の先まで
一瞥している様子だった。

「写真より素敵ね。『ヘアサロンSAKURABA』の
男の子でしょ」

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