テキストサイズ

愛したカノジョは指名手配

第34章 佐伯翔太⑧

「私が淳平の家に帰るって……」
「少しの間だけでいいんだ」

昨夜は淳平のことで彩を罵り
今夜は淳平の元に帰れと言う俺。

矛盾している。

「私のこと……嫌いになちゃった?」
「馬鹿……そんなことあるわけ……」

あるわけがない。

彩を愛しているからこそ……

愛している彩との生活を守りたいからこそ……

一旦彩を淳平の元へ返すだけだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ