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愛したカノジョは指名手配

第36章 桜庭淳平⑨後編

今日子は宙を見上げ何やら考え込んでいる。

「俺が知っているのはここまでだ。君たちの
努力が報われることを祈っているよ。アヤの……
姉ちゃんの墓を建てたら教えてくれ」

曽我は俺に名刺を差し出すと深々と頭を下げ
部屋を後にした。

今日子は未だ何やら考え込んでいる。

「今日子さん?」
「あ……ごめん……」
「どうしたの?」
「ぅん……ちょっと気になることが……」

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