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愛したカノジョは指名手配

第39章 佐伯翔太⑨

「翔」

アヤカの声。

「誰だか分かる?」

幻覚なんかではない。

アヤカの声が聞こえる。

「妻の私の声……忘れちゃったの?」
「ア……アヤカ……な……なのか?」

俺はベッドから後退り腰を抜かした。

アヤカは布団を剥ぎ取るとベッドから降り
裸のまま硬直した俺を包み込むように抱き締めた。

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