使命
第2章 自分の事
その次の日だったな
朝らいるがいない!って騒いだのは
家が広すぎてどこの部屋にいるのか分からなくて
別行動したら早かったんだろうけど
次はメンバーに会えない気がして
俺らは一緒に探したの
1階の一番はじの部屋にらいるの姿を見つけたんだ
仏壇の前に正座して手を合わせてたよ
俺らはその姿を見つめていた
邪魔しちゃいけないと思ったから
目を開けた彼は少し笑って見せた
この時が初めてだった
らいるの笑顔をみたの
部屋を出ようとした時俺らに気づいてね
すごい驚いてたよ
すれ違いざまに「おはよう」って言われた
その背中におはようと返して
仏壇の前に座ったの
俺びっくりしたよ
つい大きな声出しちゃってメンバーに叩かれた
この時知ったの
あの時の2人の男女がらいるの両親だったってこと
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