ホントに天使!?【完結】
第15章 サヨナラの時には ―後章―
ユーキはシャツを着ると、マヤの側に横たわる
乱れた髪を、そっとかきあげてやると、閉じられたマヤの瞳がそっと揺れた
マ「・・・ユーキ・・」
まだ寝ぼけているマヤが、視界に捉えたユーキを見てふんわりと笑う
ユ「おう」
マ「夢、見たよ・・・ユーキと初めて会った時の夢・・」
ユ「ああ・・・」
ユーキの脳裏にも、あの雨の日の景色が蘇る
マ「私・・・あの時、人間界に落ちた事実を受け止めきれなくて・・・ユーキに声をかけられるまでは、目の前の景色を見ながら、これは夢なんじゃないかって思ってたんだ」
ユ「俺も、初めてマヤを見た時には・・・夢かと思った」
目にした美少女が、現実のものとは思えなかったから――