テキストサイズ

ホントに天使!?【完結】

第16章 思い出よりも未来へ





「あっれ?今日もマヂメに講義受けに来てる!どういう風の吹き回し?」



講義室に現れたユーキに気づいたエイコが、大袈裟に驚いた顔を作ってみせる



「最近、めっきり大人しくなったよなぁ」



「『適当』がモットーだったはずなのにな」



カケルとクウヤも、ニヤニヤと席に着くユーキを見つめる






あれから1ヶ月



俺達3人がマヤの話をする事は一切なかった



コンドミに泊まった日、カケル達が目を覚ました時には、マヤに関する記憶が消されたようで、男3人でハメ外しの旅行をしたという作られた記憶にすり替わっていた


俺だけの記憶が消えなかったのは、マヤと最初に関わった人間だったからなのか、それとも『願い』として叶えられたからなのか…



理由はわからないけれど、記憶が消されなかった事については感謝している




例え、二度と会えないとしても俺だけは絶対に忘れない


俺を変えてくれた


俺が愛した天子だから


ストーリーメニュー

TOPTOPへ