ホントに天使!?【完結】
第5章 共同生活
「おいっ、ユーキ!」
「・・・なんだよ」
「『なんだよ』じゃねぇよ。さっきから、なにボケってんだよ」
講義が終わった教室で、カケルが食べかけの“ポッキー”の箱をユーキへ傾ける
「また、問題でも起こしたか」
「違ぇよ!ってか、俺がいつ『問題』を起こしたってんだ」
クウヤの冷ややかな一言に、ユーキは面白くなさそうに反論した
「大学内に、女が泣きながらお前を捜し回ってたアレは、問題じゃないのか」
「・・・・・」
「あ~!アレは傑作だったな!ユーキに本気になっちゃって『彼氏と別れるから、あたしと付き合って!!』ってな」
ユーキは、チッと舌打ちをし、カケルからポッキーの箱を奪い取る