ホントに天使!?【完結】
第6章 禁断のリンゴ
玄関前
ドアノブにのせた手が、一瞬止まる
自分の部屋に入るのに、躊躇う必要なんか・・・
ユーキは自分自身に苦笑しながら、玄関を開けた
「ただいま」
「ユーキ!おかえりなさい!」
相変わらず笑顔で出迎えるマヤは、ご主人の足元にジャレつく子犬を連想させる
「ユーキ!パソコンって凄いね!なんでも教えてくれる」
目を輝かせ、興奮したようにマヤが言う
「マヤは本当に飲み込みが早いな」
テーブルの上に準備された、夕飯メニューを見ながら、感心したように呟く
「ユーキに教わった通りに調べたら、いろんな『食事』の作り方が出てきたから
すっごく楽しかった!」
そう言っても、基本的な操作方法を教えただけ
パソコンを見たこともなかったはずなのに、もはや両打ちで操作している