私の心の1番綺麗なところに
第10章 春の虚しさ
どこかを歩いているとき。
お茶を飲んでいるとき。
あなたを思い出す。
そしてあなたとの思い出が
スッと駆け抜ける。
一緒に過ごした時間。
緊張したとき。
楽しかったとき。
痛かったとき。
嬉しかったとき。
恥ずかしかったとき。
泣いたとき。
哀しかったとき。
すべてを、思い出して、
「すごく愛おしい思い出」
なんて思うの。
だって、まとめれば
たった数日の思い出なのに、
あなたに出会えて、
いろんな感情を
私の知らなかった私を
見つけることができたから。
そのきっかけが
あなたであったこと。
切ないけれど、
哀しいけれど、
あなたでよかった。