私の心の1番綺麗なところに
第15章 前に進むため
隆太からの返事はなく、
会うことも叶わぬまま、
私の心は空っぽだった。
言いたくないけど、
思いたくないけど、
私は、もう…
隆太にとって、
「用無し」の存在だったのかもしれない。
隆太が私を求めたのは
あの冬だけ…
もしかしたら、そのあと
私の知らないところで
新しい人と出会い、
付き合っているのかもしれない。
私が、どれだけ望んでも
入れなかった、場所に。
別の誰かがもう
入っていたのかもしれない。
その人と私の違いは…
一体何なのでしょう。