
私の心の1番綺麗なところに
第16章 晴れのち曇りのち…
ひとつに繋がったとき、
私は現実に戻るのが早い。
3分。
3分でキモチイイと思ってたことが
急にしんどくなる。
早くイってほしいと思う。
優貴はそんなに遅くイくタイプでは
なかったけど
それでも途中からわたしは
現実に戻る。
あるときには
明日の予定を考えることもある。
またあるときには
時計を見ることもある。
時計を見るのに意味はない。
長いとかを考えているわけではなく
見ているだけ。
3分たったらそうなるけど
声は出す。
「澪、俺もう…イきそうッ」
その言葉を待っていた。
やっとイってくれるんだ。
「うん、いいよイって…」
「でも、まだ、澪と繋がっていたい。
まだ、もうちょっと…」
「そんな…イっていいんだよ?」
これは優しさじゃない。
私が早く終わりたいだけ。
「もう…イくよっ」
「うん、いいよ、いいよ…」
ああ、よかった。
本当に長くされると
キモチイイなんてなくて
痛みや違和感しか感じないから。
はやくイって…
こんなことを考えてる私は
最低でしょうか。
