
私の心の1番綺麗なところに
第18章 汚されたもの
冬休みが明けたから、
早速学生課に行った。
「あ、小和田さん?
学長があなたとぜひ直接
お話したいって言ってたので
応接室で待ってもらって
いいですか?」
驚いた。
学長が、直接、
私と話をしたいと…
たしか、学長は私の学科の
ゼミの教授もしているけど
多忙すぎて休講になることが
よくあるって、学長のゼミを
とっている友達が言っていた。
そんな多忙な人が、
こんな私の、こんな話のために
時間を割いてくれたのか…
たぶん、警察の人が
あの後連絡をして
いたのだろう。
大事になる前に
話を聞くということか…
