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私の心の1番綺麗なところに

第19章 悲しみのなか



ああ、優貴にとって私は
隆太とのことを話したことによって




「軽い女」として
軽蔑するようになったのか…







「浮気するなよ。」と言われた。


これは一種の嫉妬だと思う。



純粋な純粋なら、私だって
されたら嬉しいけれど、



この人の嫉妬は、
軽蔑という感情も入っている。







結局仲直りしないまま行った成人式。




成人式のあとに中学校の同窓会を
兼ねたパーティーがあった。

中学校卒業以来の友達に会えたり
嬉しかったけど
やっぱり暗い気持ちもあった。




ああ、仲直りしていたら
こんな暗い気持ちもなく
思いっきりみんなとの時間を
楽しめたのに。




「彼氏とはどう?」と小学校からの
友達に聞かれたから
「ケンカ中。」と言って
ケンカしている話をした。
隆太云々の話は無しで、
些細なことで最近ケンカすると
いうことも。


そうしたら中1のはじめに
席が隣で仲良くなった男友達も
会話に入ってきて、すべてを
話し終えたあと、あっさりと


「もうそれ別れるな!」
と言った。


「縁起でもないこと言わないでよー。」

いざ言われたら心が痛んだ。


「はは!でもそれけっこう末期。」



客観的に見たら
私と優貴はもう
がけっぷちなんだ…





どうせ、私が謝ったら
事は丸くおさまる、
また謝らなきゃ。と
考えていた自分がいたから。



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