私の心の1番綺麗なところに
第20章 離れたこころ
「3分はすごいよ。」
ある日、幼なじみの恵里香と
呑みに行ったときのこと。
優貴との近況を話して
そういう話になったから、
3分で現実に戻ることを話した。
「そりゃ私も長かったら
痛くなるし、しんどくなるけど
3分は早すぎるよ。」
「どれくらいでしんどくなる?」
「えー…15分とか20分くらい…かな。」
「じゅ、15分⁉︎20分⁉︎
無理無理無理無理無理!
てかそんなに長いの⁉︎」
「彼氏はイくの早いの?」
「それ聞いて早いと思った。
たぶん7分から10分くらいだもん。」
「よかったじゃん。
澪もそこまでしんどくならなくて。」
「でも…気持ちよくないよ。」
「それは相性が合わないんでしょ。」
「そうなのかなあ…。」
「でもキツそうな男だよね。
自分の意思曲げないの、
私ならちょっとしんどいかも。」
「うん…しょっちゅうケンカしてるし。」
「別れるとかは考えないの?」
「うん…でも別れたら
ただでさえ玄関の鍵とかチェックに
時間かかってるのに別れたらさらに
ひどくなりそうで。」