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私の心の1番綺麗なところに

第21章 不安の音




盗みたいわけじゃない。


そんなの犯罪だって勿論
わかっている。



社員さんや、

パートのおばさん、

バイトの友達、先輩、後輩。



もし私が盗んだと知られたら
一気に信用を失い、
冷たい目で見られ
私はここにいられない。



私が必死に、

無意識だったんです。
そんなつもり無かったけれど
考えてしまったら止まらなくて
気づいたら…

なんて説明しても
誰も理解してくれない。
仕方ないなんて思わない。



だって、どんな理由にしろ
盗んだことに変わらないら。







…イヤだ。



せっかく、仕事に慣れてきたのに
楽しくなってきたのに。


もしそんなことになって
信用を失って、
そんな辞め方、いやだよ…

















でもその考えがとまらない。

ぐるぐるぐるぐる。


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