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私の心の1番綺麗なところに

第21章 不安の音



ひとりで悩むのに耐えかねて、
優貴に相談しようと決めた。









その日、優貴が私の部屋に来た。


しばらく2人でテレビを観て
興味がある番組がなくなったから
テレビを消した。



優貴は私のベッドの上にゴロンと
横になった。








「ねぇ、最近ね…
どうしてもガスや玄関をしめたか
すごく気になるの。」

「それは俺も気になるよ。」

「でもわたし、おかしいの。
酷いときは、30分くらいかけて
確認しちゃうの。」

「それは、すごいな。」

「それまでだったら、まだ
よかった。さいあく、自己責任だし。
でもね、このあいだバイトでレジチェック
してたら…お金盗んだんじゃないかって、
盗んでないし盗みたくもないのに
考えちゃうの…」







言った。
やっと言えた。



優貴…たすけて…
なにか言って。





















「でも、本当に
盗んだわけじゃないでしょ?」












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