
私の心の1番綺麗なところに
第23章 傷
…あれほど必死だったのに
今じゃ追いかけたいとも思えない。
悩んだ末、友達に電話した。
友達に流れを話して
話しているうち少し落ち着いて
無駄な意地を張らずに
追いかけてラクになろうと思った。
時刻は0:50
「よし、自転車で行ってくる。」
「襲われないでよ〜!」
「それはないない。大丈夫!
聞いてくれてありがとう。
おやすみ。」
この会話は鮮明に覚えている。
だって、その後現実に
なったのだから。
ありえないことだと思っていた。
友達は冗談で言い
私だって笑っていた。
なのに…
