
私の心の1番綺麗なところに
第25章 ひとり
優貴からのメールを切って
すごくラクになったけど
私の部屋の合鍵を返してもらっていなかった。
まさか部屋に入ってくるなんて
無いとは思うけど、
いつまでも合鍵を持たれるのも
気味が悪い…
そう思い、優貴にメールを送った。
「合鍵、返してほしいんだけど。」
「そういえば持ったままだったね。
いつ持っていけばいい?」
「明後日は?」
「明後日はサークルがあるけど
その後なら…23時くらいになるかも。」
合鍵を返してもらうだけの為に
別の日に時間取るのも嫌だな…
「じゃあ、ごめんだけど、
明後日来てくれる?
着く時間わかったらメールして。
外まで行く。」
「わかった。」
とてもドライな気持ちでメールできる。
もう想いが無いから。
淡々と、いえる。
なんてラクなんだろう。
