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私の心の1番綺麗なところに

第25章 ひとり



彼氏がいない日々は
もっと寂しいものだと
思っていたけれど、
そんなことなかった。



毎日していたメールが
別れたことによってできない哀しみや

会いたい、と言えない辛さや

頼れる人のいない虚無感。



全部、私が恐れていたものは




私に襲ってこなかった。





こんなにも冷めていたんだ、と

私は冷めたら寂しさも思い出も
懐かしげに振り返らない女なんだと


自分自身、驚いていた。





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