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私の心の1番綺麗なところに

第30章 晴れやかなこころ



金曜日になっても返事が無い彼に
私の我慢も限界に達した。





人が最後まで穏やかに優しく
接してあげようというのに…





ほんと最低な奴。






















優貴の時もそうだったが、



私は冷めてしまうと修復不可能なくらい
相手を嫌ってしまう。





自分でも驚いているけど、
新たな自分を知ることになった。










冷めるまでは、


優しく、

気を使って、




なぜかずっと哀しくて。




それを埋めるかのように、

この人でなければダメだ、と



自分に言い聞かせていた。















だから、きっと、

優貴も、翔も、




私のそんな優しさというか、
下からの態度に


調子に乗っていた…


甘えていたのだと、思う。





ケンカしても別れようとも言わないし、
嫌いとも言わない。





平和主義の私は
ひたすら穏和に過ごしたかった。





それを自ら壊し、
荒げ、傷つけたのは




優貴自身、



翔自身だ。



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