テキストサイズ

私の心の1番綺麗なところに

第30章 晴れやかなこころ



「やっぱり、ダメか…」

「今さらそんなこと言うなんて
都合良すぎ。
別れる気がないなら、
ケンカするたびに簡単に別れるなんて
言わなきゃいいじゃない。

私は、今まで言わなかったでしょ?
でも、今回初めて言った。
だからこれが最初で最後の
私からの別れ。
あなたとは重みが違うの。

ほんと、男ってどうして
ケンカする度に別れるって
言うのかなぁ。
それで女が泣いてすがりついて
くるのを待ってるんでしょ。
優越感に浸ってるんでしょ。

その一言で女がどれだけ
傷ついて悩んでるか知らずに。

ケンカしても、女は別れる気なんてないの。
お互いに話し合って、ふたりで良い方向に
進みたいからケンカするの。

なのに男って、こっちが怒ったら
すぐ〝じゃあ別れる〟って
卑怯よ。
そんな話誰もしてないのに
勝手に終わらせるな。

それで日が経つと仲直りって
あんたの別れるってその程度
なんだよね。

ほんと男って…」









思わずいっぱい話してしまった。




もちろん、翔のことだけど、

話しながら、優貴のことも思い出して


私を余計にイライラさせた。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ