
私の心の1番綺麗なところに
第8章 ココロがついていかない
この頃の思い出は
いまでも私を後悔という渦に誘う。
私にできること。
それは、「セックスしたんだから付き合うべき」
という価値観を出しすぎないようにすること。
だから、「付き合って」と
強要するものでもなかった。
その頃、隆太が求めていたのは
そんなことじゃなかったんだ。
そんなことに気づかないで
自分勝手に彼を求めて、
イライラしていた私。
ごめんなさい、ごめんなさい。
このとき、私が
あなたに何の見返りも求めず、
ただ、静かにあなたを待っていれば…
また会ってくれましたか。
また抱いてくれましたか。
きっと会ってくれたでしょう。
きっと抱いてくれたでしょう。
でも、それはそれで
隆太が自分勝手じゃないかな。
自分が抱きたいときに、抱く。
それも私の気持ちを踏みにじっているようで…
じゃあ、どうすれば良かったの。
どうすればお互いのすれ違いを
解決できたの。
それはいまでもわからない。
その「いま」に
立っている私は
あなたとの思い出に
後悔と愛おしさを
感じることしか、できないのです。
