私の心の1番綺麗なところに
第8章 ココロがついていかない
卒業パーティーはあっという間だった。
この3年間の映像が流れたり
記念写真を撮ったり
担任の先生へのプレゼントがあったり
ゲームをしたり…
楽しいことばかりだった。
帰り道。隆太にメールを送った。
「お久しぶりです。
今日卒業式があって
いま卒業パーティーの帰りです。」
返信はすぐにきた。
「お疲れ様。
卒業おめでとう!
いまからバイトだから
また連絡するね。」
ちょっと、拍子抜け。
まさかここで隆太が優位に立つなんて。
以前、バイト先を聞いたときに
バーみたいなところと言っていたから
たぶんそうだろう。
「了解です。
頑張ってください。」
「ありがとう。」
ふう。
でも、またメールは来るだろう。
そんな予感はしていたんだ。