テキストサイズ

溺れて愛して伝えたい

第2章 溢れ出る

「これ以上この関係を続けたくないっていうなら、止めてやる。」


その言葉に、抵抗する力を緩める。

悠馬は真っ直ぐに私の目を見てくる。


「ほん……と……?」


「その代わりに教えて。今言おうとしていたことを。お前の好きな人は誰?」


「何でそんなこと言わなきゃいけないの?
そんなこと、どうだっていいじゃない。
第一、セフレの悠馬に言う権利なんて無い。
そこまで干渉される覚えはない」


思わず顔を背ける。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ