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Sweet love story~君に捧げる詩~

第16章 LAST LIVE

「ラスト、新曲を持ってきた。奏華、作詞作曲。『嫌いでも…』」

そう言うとボーカル組みは去る。

奏華がベースボーカルをする。

「あたしは……中学の時……嫌いな子がいて……そいつは……いじめられてた。

あたしも嫌いでそいつ見て……イライラしてた。

だから見てみぬ振りしてた……。

でも……そいつは……いじめに耐えきれずに自殺した……。

そいつに今、届ける歌……聞いてくれ」

どんな曲か私はワクワクした。

『~♪ごめんな
今さら謝っても遅い
でも謝らしてくれ
てめぇが嫌いだった
真面目すぎるとこ
不器用なとこ
でも今はてめぇは大事な友だ~♪』

上手さにゾクゾクッとした。

さすがだ。いつもの暗い奏華は見えない。

『~♪だからいじめに関わってる皆
この歌聞いてる皆
いじめと戦え!!

そして勝てぇ!!~♪♪』

華華は力強く歌いきる。

《奏華、サイコ~》

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