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いつもとなりで

第1章 いつもとなりで

 私は、雪白美由紀(ユキシロ ミユキ)。西南中学に通う、一三歳の中一。

 入学式はいい感じだった。その時はあんなことが起きるなんて思ってもみなかった。

 入学式が終わり、私は親友の早川香(ハヤカワ カオリ)と一緒に教室へ向かった。

「私、一組だからじゃーね」

「うん」

 香は端的に答える。それを聞いて私は自分の教室に入る。どんな先生だろ? どんなクラスだろ? とか考えていると、ハッと目に留まったのは右斜め前の真面目そうな男の子だ。

 話しかけてみた。

「あの……?」

「! えっ何?」

 男の子は目を丸くする……。私は

「あっビックリした? ごめんね」

 素直に謝る。

「別に。何ですか?」

「あっ……私、雪白美由紀。よろしくね。名前、なんて言うの?よかったら教えて」

 なるべく親しみがもてるように優しく話しかける。

「いいですよ。僕は草木裕弥(クサキ ユウヤ)です。よろしくお願いします」

 裕弥は丁寧な敬語を話す。

「あっありがとう。裕弥って呼んでいい?」

「別にいいけど……」

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