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いつもとなりで

第3章 バレンタインWデート

「どんな感じ?」

 私があゆと龍平に聞く。

「こんな感じ」

 あゆがプリクラを見せてくる。

「ぶはっ龍平の顔」

 龍平の真顔やら睨んだ顔やらぎこちない笑顔に、竜也が笑う。

「仕方ねぇじゃん。慣れてねんだもん」

 龍平は照れて言う。

「ま、そこが可愛いんだけど」

 あゆが笑った。

「可愛いゆうな! で、そっちはどんな感じよ?」

 龍平が聞いてくる。

 私は龍平にプリクラを差し出す。

「竜也、プリ慣れしてるね」

 あゆが感心してる。

「美由紀がプリ好きだからよく撮るし」

「そうだよ、最初の竜也も龍平みたいな感じだったし」

 私が竜也につづき話す。

「じゃ~あゆと龍平もいーっぱい撮ろうねっ」

「おっおう」

 龍平が顔を赤く染めてる。中学の頃からは想像できないことだ。

「あ、そろそろ帰る時間じゃね?」

 竜也が時計を見ながら問う。

「だね」

「だな」

 こうして私達は、話しながら家に帰った。

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