今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第7章 X'mas企画⭐2016【まずはおさらいから♡】
「はぁ?クリスマスねぇ……
そういやアイツ、去年あったサンタに"また来年"とか言ってた気がすんだけど………」
まず初めに口を開いたのはタバコに火をつけた渚だった。渚は深く腰を沈めたソファーで吐き出した紫煙に目を細めると、長い脚を組み直しなにかを思い出すようにぼんやりと言葉を口走る。
確か彼は昨年のクリスマスをフィンランドで過ごしている。ということは、今年も自動的にフィンランド行きは決定なのだろうか。
いや、そんなことは他のオトコたちがみすみす許すはずがないのである。
「えー、なにそれ。オレ、今年は張り切ってホームアローンごっこするつもりだったのにぃ」
「はぁ⁉なんだそれ。家壊滅すんだろうが。壊滅すんのはテメェのその何考えてんだかわかんねぇ頭ん中だけで十分なんだよ」
「えー、雅。そんなこと言って本当は混ざりたいデショ♪ってことで、お前の顔面崩壊ドーン!!」
「ッ、てぇなクソガキ!!」
渚の独断専行を許すまじ。反論したのはいいものの、聖から挙げられたあられもない計画に雅がツッコめば、待っているのはお約束の小悪魔の返り討ちだ。有無も言わさず、瞬く間にリビングがプチ戦場と化す。