 
今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第11章 ちーちゃんの夏休み♡partⅢ♡
「だから、全部バレバレなの。あのときもそうだったけど…」
「……!!」
あぁ、あー
わかっちゃった…
葵くんがなにを言おうとしてるのか、わかっちゃったぞ。
「…今回も」
ほら、ビンゴ。
「もうさ、ナギとみっくんのことだからここに来るコトすごーくキツく口止めされて、オレたちに内緒にするの必死にだったんだろうけど」
「ゴ、ゴメンなさい…」
「全部知ってたよ!?気が付かない振りするこっちの方が結構大変だったくらい」
「ぅ…エスパー王子」
「違うの、オレがエスパーなんじゃなくて、ちーちゃんがわかりやす過ぎるの」
「………」
…はぁ、困る。ホント、困る。
なんでアタシの周りにはこんなにもエスパーな輩がたっくさんいるんだろう。
「それに…」
ん?それに…!?
ところがここで一旦、葵くんが突如口ごもった。この流れから別に怒ってるわけではないようなんだけど…どうしたんだろう。
「それに…?」
そこでその先にへと彼の口を施せば…
「一緒にここへ来るのなんてオレだけで充分だったはずなのに…」
あぁ…
そっか。
 
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