テキストサイズ

今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第12章 ちーちゃんの夏休み♡partⅣ♡






…が、


「いえ、邪魔者は退散いたします」

「いい、ここにいろ」

「…致しかねます」

「いろ…」

「NO」

「………!!」


は…

オレに向かって"NO"だと!?


この男はいったい何を考えているんだ。

先ほどは一旦褒めたような気もしたが…

解せない。気に入らない。不愉快だ。

仕事に私情は持ち込まない主義だが、今のオレは虫の居所がよくない故に、ふつふつと苛立ちが湧くのを覚える。


しかしこのあと…










『しゃーちょーうゥゥゥォォォォ!!』

「……!!!?」



"…だって言ったら絶対出てくださらないしょう?

なにせ日本にいらっしゃるこわーい専務殿からなので…"


そう言い残すや否や駿足で扉の外へ消える加賀美の姿が見えなくなるのと同時に、鼓膜を突き破るけたたましい叫び声にオレはすべての疑問を解消したのだった。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ