今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第15章 ☆New☆ちーちゃんの夏休みⅦ♡
─トクン……
唇が…
肌が…
触れあうたびに、胸のなかでそんな甘い音が弾ける。
さっきまではあんなに、
魅せられて、絆されて、溶かされて…
溢れるくらい聖くんでいっぱいなってたはずのアタシの胸のなかに
葵くんのストレートな言葉が真っ直ぐ染み込んできて…
…どうしよう。
「~~~~ッ…」
どうにかなっちゃいそうなくらい、胸が熱い。
熱くて…
今にも溶けそうで…
ドキドキうるさいそこが
いっぱいいっぱいでパンクしちゃいそうだ。
後頭部を優しく引き寄せる手から…
頬の添えられる指先から…
伝わってくる彼の少し早い鼓動から、真っ直ぐな想いを感じる。
昼間は散々甘やかされて…
挙げ句、腰が砕けるまで口説かれて。
かと思えば、あんな暖かい顔でふと胸のうちを教えてくれて、
それで今度は……
「ヤバいな、オレ…」
こんな熱っぽい…
「昼間カッコつけて、ちーちゃんにあんなコト言ったくせに…」
ひとりの大人のオトコのヒトの顔で…
「…オレの方がどうにかなっちゃそう」
そんな余裕のない声を聞かされては…
─そのままどうにかなっちゃえばよかったのに…
本当に今度こそ、アタシ…
どうにかなっちゃそうだ。