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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第5章 ちーちゃんの夏休み♡






豊かな大自然と、絵に描いたような青い空と海と白い砂浜…

一歩その地に降り立てば、本日も見事な晴天なり♪と、燦々と眩しい笑顔を向ける太陽と、頬を撫でるカラッとした気持ちの良い風が訪れた人々を歓迎してくれる。

誰もが一度は憧れる南国リゾート

常夏の楽園・Hawaii♡


─夏真っ只中の8月…

その玄関口、ホノルル国際空港にアタシはいた。


ここにくれば誰もが笑顔になるはずだ♪


…にも関わらず、


「あ、暑苦しい…」


日本からおよそ7時間のフライトを終え久しぶりに踏みしめた大地でアタシは、開口一番そんなことを溢していた。

理由は明確だ。

さっきから両手があり得ない状況で塞がれているからである。


え、荷物そんなにあるの!?

…ううん、荷物じゃないの。

え、この時期のハワイってそんなに暑いの!?

…ううん、そうじゃないの。


こんなにも太陽も風も気持ちいいのに、開放感が一切得られていないのはなぜだろうか。

そんなアタシを、すれ違う人全員が振り返って二度見、三度見…ってどれだけ見るんだ!!

ってまぁ…そんなのわかってるんだ。

正しくを述べればね、すべてはアタシの両腕に絡み付くこのふたりを見てのことなんです。





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