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　六月期末テスト後──。

　どうやらこの学校は、テストの総合点がよかった上位三名が張り出されるようだ。

　なんとなく私はその紙を見た。

　一位……えっ一位。嬉しかった。東京に来てこんなにすぐ主席をとれたことが。

　京子をこえたことが。

「わあ、あの転入生すごーい！　だって花宮さん抜いて一位でしょ！」

　そんな声がちらほら聞こえてくる。

　注目の的。大阪にいた時のような毎日が始まると思ってワクワクした。

　だけど、私を待ちうけていたのは……悪夢だった。