
僕らはずっと…
第4章 思い。
「1人に…?」
春はなんでそんなことを言うんだろう。俺が春を独りぼっちにする訳ないのに。
「うん。
お父さん、いつも忙しいよね。私昔からさみしかった。
それで、お母さん死んじゃって、
私にはもうしゅうだけなの。」
春が声を震わせながら答えてくれた。
「お願いしゅう。嫌いにならないで…。」
春の消え入りそうな声。
その声を聞いて、思わず春を見てしまった。
春は泣きながら顔を押さえてうつむいていた。
そんな春を俺はベット上がって、そっと抱きしめる。
今だけだから…。
泣いてる春を黙って見てることなんてできなかった。
もうこれが終わったら、春に触らない。
春。ごめんね。
