
僕らはずっと…
第10章 告白
校舎裏に行くと、すぐに2人を見つけることが出来た。
2人以外は誰もいなくて、ひっそりとしている。
私は校舎の影に隠れて、2人をみつめる。私からは花山さんははっきりとみえるけど、柊は反対側を向いているので見ることが出来ない。
2人は向かい合っていて、花山さんがなにか話してる。だけど、声をはっきりと聞き取ることは出来ない。
2人を見てるとモヤモヤする。柊が告白されてるのを見るのは初めて。
こんなモヤモヤも初めて…。
花山さんの真っ赤な頬。強く握りしめているような手。
彼女の全てから恋をしているんだと伝わってくる。
誰かを好きだという気持ち。ドキドキしたりする気持ち。
分かんない。わかりたい。
でも、今の私の気持ちは違うんだ。きっと。
だってこんなにモヤモヤした気持ち、恋ではないでしょう?
