今日も明日も
第20章 countdown
普段見せる屈託のない笑顔は
まさに「無邪気」そのもので
周りの人はそれに惹かれる
大人になったら
純真無垢、なんて考えられないのに
この人には
そう思わせる何かがあった
…って
俺も、そう思ってた
「かずー、ここ空いてるよ」
ソファーの隣をポンポンと叩きながら、俺を呼んだ
「んじゃ、俺が」
「ダメ、ここはかず専用なの」
わざと座ろうとした大野さんに
舌を出して笑いながら拒否とか
…こどもか!
呆れた顔を隠しもせず
だけど素直にそこに座る俺も
ある意味、似た者同士
「ホント、相葉ちゃんってにの大好きだよね」
「うん。大好き」
当然のように言うその言葉に
赤くなる頬
それを見て、嬉しそうに笑う相葉さん
ねぇ…
本当の相葉さんは、どっち?
「あ、」
メールの着信に、相葉さんがピク、と反応する
その内容は
見る気はなかったけど
目に入ってきてしまった