今日も明日も
第34章 100%のきもち 2nd
それぞれ荷物を片付けて、"お疲れさま~"と楽屋を後にしていく皆
最後の仕事がまだ終わらない相葉さんを待つ俺は1人、楽屋に残っていた
テレビも見たい番組はないし
何となくゲームをする気分でもない
かと言って何かやらなきゃ、なんてのもない
ただ、静かな部屋でボーッとするしかなくて
秒針を刻む音をこんなに長かった?なんて思いながら過ごしていた
「…の、にの!」
誰かに肩を揺さぶられた気がした
のろのろと顔を上げると、俺を覗き込む二つの瞳
「あれ…?」
「遅くなってごめんね」
俺はいつの間にか、テーブルに突っ伏して寝てしまってたらしい
「ふふ、よだれが付いてる」
相葉さんが笑いながら、俺の口許を優しく拭ってくれた
「ソファーに寝てれば良かったのに」
そう言いながら、自分の荷物を纏め始める
「…寝るつもり、なかったんだもん」
自分も立ち上がって、鞄を手に持った
「今は、普通以上に疲れると思うよ?」
「んー…そうなのかな」
"行こ" と背中に手を回される
素直に従って、並んで歩き出した