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今日も明日も

第34章 100%のきもち 2nd



車の中では、俺はひたすら外を眺めていた

相葉さんはそんな俺を "疲れてるんだろう" と思ってくれてる

その証拠に

何度も "寝てていいよ" って微笑んでくれて

だから俺も "大丈夫だよ" ってまた嘘を重ねる


気遣って何も話さなくなった相葉さんを遠く感じるなんて
身勝手にも程がある

俺はシフトレバーに置かれた相葉さんの左手に
自分の右手をそっと重ねた

「にの…?」

俺の行動に、少し戸惑いを見せる相葉さん

「このまま…」
ー…重ねさせて

小さな呟きは、しっかりと相葉さんの耳に届いていた

「もちろん」

視線は前を向いたまま

だけど、嬉しそうに頷いたのは分かった



このぬくもりをもっと感じたい

この大きな手に愛されたい



ただ、手を重ねてるだけなのに

ただ、隣で息遣いを感じてるだけなのに


俺ははっきりと、欲情していた

相葉さんに対して


めちゃくちゃに抱かれたいと、思った

それはきっと

自分の弱さから逃げる為なのは

…何となく分かってる



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